2020/01/17

住信SBIネット銀行は2019年4月に、預金残高と住宅ローン取り扱い残高が50億円を突破(住信SBIネット銀行公式サイトより)。

いま最も利用者数が多いネット銀行と言って過言ではない、ネット銀行の最大手です。

そんな住信SBIネット銀行では法人口座を開設することができます。

しかも、法人口座を開設している半数以上は、創業したての若い法人!

これから事業を本格化させようとしている会社にも、広く間口をあけているのが特徴です。

この記事では、住信SBIネット銀行で法人口座の開設を考えている法人代表者さまに向けて、口座の開設のメリット審査申込時の必要書類などを紹介していきます。

住信SBIネット銀行で法人口座を作る大きなメリットはこの2つ。

  1. 他行あて振込手数料が業界最安値
  2. 限度額最大3,000万円のビジネスローン【dayta】が利用できる

ではまず、これら2つのメリットから紹介していきます。

なお残念ながら、個人事業主の方は住信SBIネット銀行の法人口座を作ることができません。
個人事業主の方で事業用口座開設を検討されているなら、コチラの記事【個人事業主が事業用口座を開設するならどこ?】をご覧ください。

住信SBIネット銀行法人口座は他行あて振込手数料が最安値

住信SBIネット銀行法人口座の大きなメリット2つのうち1つは、他行あての振込手数料が業界最安値だということ。

住信SBIネット銀行法人口座の振込手数料は以下の通りです。

  • 住信SBIネット銀行あての振込手数料:50円(税込)
  • 他行あて3万円未満の振込手数料:160円(税込)
  • 他行あて3万円以上の振込手数料:250円(税込)

その他の法人口座の手数料と比較した結果

この金額は本当に業界最安値なのか…。

実際に代表的なネット銀行の事業用口座と、メガバンクの1つ三菱UFJ銀行の事業用口座の振込手数料を、住信SBIネット銀行法人口座の振込手数料と比較してみました。

結果はご覧の通り。

たしかに住信SBIネット銀行法人口座は、他行あて振込手数料が業界最安値だったのです。

  同行あて
3万円未満
同行あて
3万円以上
他行あて
3万円未満
他行あて
3万円以上
住信SBIネット銀行 50円 160円 250円
ジャパンネット銀行 55円 176円 275円
GMOあおぞらネット銀行 0円 166円 261円
楽天銀行 52円 168円 262円
三菱UFJ銀行 110円 330円 550円 770円

※すべて税込価格

塵も積もれば大きな負担になる振込手数料

一見すると、ネット銀行の他行あて振込手数料には、それぞれわずかな差しかないように感じます。

ただし、毎月何度も振り込む機会がある法人経営者なら、このわずかな差が大きな差になることにもうお気づきですよね?

例えば、他行あての3万円以上の振込を1ヶ月に30回行った場合、ネット銀行4社の口座では、他行あて振込手数料にこれだけ差がでてきます。

  振込手数料の合計 住信SBIネット銀行との差額
住信SBIネット銀行 250円×30回=7,500円  
ジャパンネット銀行 275円×30回=8,250円 ▲750円
GMOあおぞらネット銀行 261円×30回=7,830円 ▲330円
楽天銀行 262円×30回=7,860円 ▲360円

1ヶ月で330円~750円の差がでるということは、1年で3,960円~9,000円の差が出るということ。

これは、塵も積もれば山となる負担です。

支払い用の口座を住信SBIネット銀行の法人口座にするだけで、長い目で見れば大きな節約効果が得られますよ。

【dayta】は住信SBIネット銀行法人口座の利用者のみが使えるビジネスローン

住信SBIネット銀行銀行で法人口座を作るもうひとつのメリットが、【dayta】です。

daytaは、住信SBIネット銀行法人口座を、一定の期間以上使っている人だけが利用できるビジネスローン。

住信SBIネット銀行法人口座から振り込んだお金の流れや、逆に振り込まれるお金の流れから、daytaの借入条件が決められます。

そのため、住信SBIネット銀行のdaytaに申込む際には、決算書や事業計画書などを用意する必要がありません。

日本政策金融公庫でお金を借りるときのように、わずらわしい書類作成や面談なしで、運転資金を調達できるのは嬉しいですよね。

daytaへの申込は借入条件のメールが届いてから

住信SBIネット銀行の事業性融資daytaは、住信SBIネット銀行の法人口座を開設してすぐに利用できるわけではありません。

一定の期間利用を続け、住信SBIネット銀行所定の条件をクリアした方だけが利用できるビジネスローンです。

daytaを利用できるようになると、毎月初めに借入条件(借入可能額と借入利率)を知らせるメールが届くようになります。

あとは、必要なタイミングで申込めば審査が行われ、最短で当日中にお金が振り込まれる仕組みです。

銀行のローンで申込の当日中に借入ができるのはかなり画期的ですよね。

daytaのスペックは?

事業性融資daytaは、かなりハイスペック!

決算書の提出や面談不要というだけでなく、金利もかなり低めに設定されているため、緊急時の資金調達として重宝するはずです。

以下に借入限度額や金利をまとめました。

借入限度額 50万円~3,000万円
実質年利 年1.999%~年7.999%
返済回数 3回、6回、12回
担保 不要
保証人 不要
資金使途 運転資金(設備資金として利用不可)

50万円という少額の融資でも、年率7.999%で借りられるのは、ほかのビジネスローンにはないdaytaならではのメリットです。

ちなみに、住信SBIネット銀行から届く借入条件のメールは、借入限度額や金利だけでなく、それぞれの法人に合わせた返済計画も指南してくれます。

事業性融資daytaが利用できるというだけでも、住信SBIネット銀行法人口座を開設する価値があるのではないでしょうか。

では続いて、住信SBIネット銀行の法人口座を開設する手順を紹介します。

住信SBIネット銀行法人口座を開設する手順

住信SBIネット銀行に法人口座を開設する手順は以下の通りです。

  1. ネット申込(規定に同意の上、会社情報や代表者情報などを入力)
  2. 口座開設申込書と必要書類を郵送
  3. 書類審査
  4. カードが郵送される
  5. 初期設定を行う

口座開設の申込を行ってから、実際に口座が開設するまでには2~3週間程度の時間がかかります。

それぞれの手続きの詳細を見ていきましょう。

ネット申込は15分程度で完了

まずは住信SBIネット銀行の公式ホームページで、法人口座開設の申込を行います。

すると口座開設申込フォームが開くので、規定の同意にチェックを入れ、申込に必要な情報を入力してください。

入力する情報は以下の6項目です。

  1. 会社情報
  2. 代表者情報
  3. 取引担当者の情報(代表者以外が申込む場合)
  4. カードの選択
  5. 特定取引を行う者の届出
  6. 実質的支配者の申告および特定取引を行う者の届出

すべての項目を入力し、画面一番下の【次へ】と書かれたボタンを押すと、入力情報の確認画面に移ります。

全ての項目に誤りがないかをよく確認して、確認画面の一番下にある【次へ】と書かれたボタンを押してください。

これでネット申込が完了です。

なお、ネット申込を完了させる際のボタンは、【申込む】と書かれているわけでありません。

入力間違いを見つけたら、必ず【戻る】ボタンを押してください。

手元に登記簿謄本を用意しておけば、入力作業は15分程度で完了しますよ。

ネット申込後は口座開設申込書と必要書類を合わせて郵送

ネット申込が完了すると、口座開設申込書法人口座開設送付物チェックシートがダウンロードできます。

口座開設申込書には、ネット申込で入力した内容がすでに印字されているので、あとは実印と届出印を捺印するだけ。

そのため、ネット申込のタイミングで入力情報に誤りがないことは入念にチェックしておいてください。

口座開設に必要な書類は3つ

口座開設申込書と合わせて郵送しなければならない必要書類はこの3つです。

法人の本人確認書類
  • 履歴事項全部証明書(登記簿謄本)の原本
  • 法人の印鑑証明の原本

※設立後半年以内の法人は上記の書類に合わせて以下の書類のうち1つ同封

  • 法人設立届出書(控)の写し
  • 青色申告申請証明書(控)の写し
  • 建物登記簿謄本(現在事項証明書)の写し
  • 主たる事務所の建物賃貸借契約書の写し
代表者(担当者)の本人確認書類 代表者の本人確認書類として以下の書類のいずれか1点の写し
※担当者が申込む場合は担当者の本人確認書類も合わせて必要

  • 運転免許証
  • 各種健康保険証
  • 住民基本台帳カード
  • 住民票
  • 印鑑登録証明書
  • 在留カード・特別永住者証明書
法人番号確認書類
  • 法人番号指定通知書
  • 法人番号情報印刷書類

ちなみに、書類を郵送する際は法人口座開設送付物チェックシートに用意された宛名用ラベルが利用できます。

この宛名用ラベルを利用すれば、書類を送付する際の送料がかかりません。

申込者のことを考えた嬉しいサービスですね。

住信SBIネット銀行法人口座の開設には審査がある

法人口座開設に必要な書類が届き次第、住信SBIネット銀行は法人口座を開設するための審査に入ります。

口座を開設するだけなのになぜ審査が必要なのか。

それは、法人口座が犯罪や反社会勢力に利用されるのを未然に防ぐためです。

法人口座は時として、投資詐欺や未公開株詐欺、振り込め詐欺などで悪用される可能性があります。

法人口座開設の審査には、「犯罪行為を未然に防ぐため、銀行は法人口座開設の審査を厳格に行うように」と警察から指導を受けている背景があるのです(警視庁|『平成26年上半期における主な生活経済事犯の検挙状況等について』より)。

審査通過のために会社の実態を証明しよう

とはいえ、この記事を読んでいるみなさんは、住信SBIネット銀行の法人口座を犯罪に利用しようなんて思っていませんよね。

ならば、会社の実態を証明して、犯罪に利用するために口座開設を申込んだわけではないと認めてもらえる工夫をしておきましょう。

具体的には以下3つのポイントが重要です。

  1. バーチャルオフィスを利用しない
  2. 固定電話をひく
  3. 会社の公式ホームページを用意する

なぜこの3点が重要かというと、バーチャルオフィスやIP電話、偽サイトが犯罪に悪用されているケースが多いからです。

バーチャルオフィスやレンタルオフィスだからといって、必ず審査に落ちるというわけではありません。

ですが銀行側からすると、実際に登記されている建物内にオフィスを構えている法人の口座を開設する方が安心です。

つまり、住信SBIネット銀行が安心できる材料を増やしてあげることで、法人口座開設の審査に通過しやすくなります。

法人口座の開設を考えているなら、上記の3つのポイントを押さえてから審査に申込むことをおすすめします。

カードが手元に届けば残るは初期設定

法人口座開設の審査に無事通過すると、法人所在地にカードが届けられます。

カードの台紙には、住信SBIネット銀行のマイページにログインするための仮パスワードが記載されているので、台紙を捨ててしまわないように気をつけてください。

また代表者の住所(または担当者の住所)には、住信SBIネット銀行からの案内が送られてきます。

この案内を受け取ることで本人確認となるので、代表者または担当者に送られてくる書類も必ず受け取るようにして下さい

マイページにログインして初期設定をすれば取引スタート

カードの台紙に記載されたパスワードで初めてのログインをすると、初期設定画面が表示されます。

初期設定では、キャッシュカードの暗証番号やログインパスワードなどを設定します。

この作業が終われば、住信SBIネット銀行法人口座の開設が全て完了です。

住信SBIネット銀行法人口座が利用できるATMは6つ

住信SBIネット銀行は、実店舗を持たないネット銀行です。

そのため、ATMを使って口座にお金を預け入れたり、引出したりするときは、提携している6つのATMを利用します。

住信SBIネット銀行が提携しているATMはこの6つです。

  1. セブン銀行ATM
  2. ローソン銀行ATM
  3. ゆうちょ銀行ATM
  4. イオン銀行ATM
  5. コンビニATM E-net
  6. VIEW ALTTE ATM

これら6つのATMの設置台数を合計すると、全国で約9万台になります(2019年9月時点)。

大手のコンビニエンスストアに設置されているATMをカバーしているので、十分利用しやすいと言えるのではないでしょうか。

提携ATMの利用には手数料が発生

なお、提携ATMを利用してお金を引き出す、または預け入れる場合、金額に関わらず一律110円(税込)のATM利用手数料が発生します。

預入れ 110円(税込)
引出し 110円(税込)
残高照会 0円

個人口座のように、手数料無料で利用できるわけではないので注意してください。

まとめ

住信SBIネット銀行の法人口座には2つの大きなメリットがあります。

  1. 他行への振込手数料が業界最安値
  2. 限度額最大3,000万円のビジネスローン【dayta】が利用できる

そのため、住信SBIネット銀行法人口座は、支払い専用の法人口座として開設するのがおすすめ!

利用を重ねて、事業性融資daytaの案内が来るようになれば、いざというときの資金調達もカバーしてくれます。

ただし、住信SBIネット銀行で法人口座を作るためには審査に通過する必要があります。

とはいえ、必要書類をしっかり揃えて、会社の実態を証明すれば、審査に無事通過できるはずです。

法人口座を開設しようと考えていた方、住信SBIネット銀行で法人口座を開設してみてはいかがでしょうか。