ファクタリングとは?わかりやすく仕組みを解説

更新日:2019/01/18
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ファクタリングと呼ばれるサービスをご存知でしょうか。

銀行融資や公的融資、ビジネスローンに比べるとまだまだ知名度が低い資金調達方法ですが、とくに緊急時の資金調達に役立つ方法として注目度が高まっているサービスです。

ただ、日本ではまだ法整備が追いついておらず、悪徳なファクタリング業者もいるのも事実。

ファクタリングを利用したいと考えているのであれば、その仕組みや安心して利用できる優良なファクタリング業者を知っておかなければなりません。

今回はファクタリングについて、図解を用いてわかりやすく解説していきます。

ファクタリングとは?

ファクタリングを具体的に説明すると、“3ヶ月後に100万円が貰える権利”を80万円で買い取ってもらうサービスです。

小売業を除く日本の商売では、仕入れの支払いが先で売り上げの入金が後になるのが基本。売上が入金される前に支払いが発生するため、それを建て替える運転資金が必要になります。

しかし中小企業や個人事業主の場合、売上が入金されなければ支払いが追い付かないという事態がないとは言い切れません。

3ヶ月後には100万円手に入るけど、明日支払う50万円が手元にない…

そういった資金ショートを解決する方法がファクタリングになります。

ファクタリングと融資の違い

ファクタリングはお金を借りる融資とは異なり、売掛債権を売却して資金調達をする方法になります。

融資を具体的に説明すると、“3ヶ月後に100万円にして返す約束”で80万円を借りるサービスです。

どちらも手に入るのは80万円ですが、融資の場合は約束どおりに返済する義務があり、別で返済原資を調達しなければなりません。

ファクタリングはもともと自分が持っていた権利を買い取ってもらっているので、返済も何もありません。

その上、貸借対照表やバランスシートが改善されるので、今後の資金調達にも良い影響を与えます。

審査方法にも違いがある

仕組みだけではなく、審査の方法にも違いがあり、融資は利用者の信用度が審査されるのに対して、ファクタリングで審査されるのは売掛先の信用度です。

もし利用者が税金を滞納していたり赤字決算だったりした場合、“3ヶ月後に100万円にして返す約束”が守られそうにないと判断され、融資を申し込んでも断られてしまうケースが多いでしょう。

しかしファクタリングの場合、売掛先が信用に足る企業なら、“3ヶ月後に100万円が貰える”のは確実だと判断され、利用者が税金を滞納していたり赤字決算だったりした場合でも審査に通る可能性が高くなります

ファクタリングと手形割引の違い

ファクタリングはノンリコース(償還請求権なし)で利用できるため、万が一売掛先が倒産したとしても、ファクタリングで受け取った金額を返却する必要はありません。

ファクタリングとよく似た資金調達方法に手形割引がありますが、こちらは売上金が支払われることを担保にした融資という仕組みをとっているので、売掛先が倒産した場合は、売却した手形を買い戻さなければなりません。

ファクタリングでは、売掛先が倒産して“3ヶ月後に100万円が貰える権利”が白紙になるリスクも一緒に買い取ってくれるサービスなのです。

図解つき!ファクタリングの仕組み

ファクタリングには、利用者とファクタリング業者の間で行う2社間ファクタリングと、売掛先も交えて行う3社間ファクタリングという方法がります。

それぞれどういった仕組みになっているのか、図解で紹介していいきます。

2社間ファクタリングの仕組み

2社間ファクタリングのイメージ

2社間ファクタリングは上記のような方法で行います。

利用者はファクタリング会社と「集金代行委託契約」を結び、ファクタリング会社に売掛債権を売って現金を受け取ります。

その後、売掛先から期日通りに売掛金の支払いがあれば、そのお金をファクタリング会社に支払います。

2社間ファクタリングなら即日現金化ができる

2社間ファクタリングは売掛先にファクタリングを行う事実を伝える必要がないため、ファクタリング会社との契約が成立すれば即日で資金調達ができる方法です。

さらには売掛先に「資金繰りに困っているのでは?」といういらぬ疑いもかけられずに済みます。

2社間ファクタリングは手数料が高い

即日資金調達ができる2社間ファクタリングですが、3社間ファクタリングと比べると手数料が高くなってしまうのがデメリット。

ファクタリング会社にとっては、売掛金の入金が売掛先から直接入ってこないので、二重譲渡の可能性もある危ない橋とも言える方法です。

その分手数料が割高に設定されており、3社間ファクタリングの手数料が5%程度なのに対し、2社間ファクタリングでは売掛金の20%を手数料として支払う可能性もあります。

3社間ファクタリングの仕組み

3社間ファクタリングのイメージ

3社間ファクタリングは2社間ファクタリングと違い、売掛先の承認が必要な方法です。

その際には売掛先企業に対して債権譲渡通知書を出す必要があり、時間的に即日現金化が不可能な方法になります。

3社間ファクタリングは手数料が安い

3社間ファクタリングは、2社間のファクタリングに対してかなり低い手数料設定になっています。

資金調達のスピードよりもコストを優先するのであれば、売掛先に承諾を得て3社間ファクタリングをするのがいいでしょう。

2社間と3社間どちらも対応するビートレーディング

ファクタリング業者によっては、2社間か3社間のどちらか一方しか扱っていないところもあります。

どちらの方法も選べるファクタリング業者でおすすめは、テレビCMで知名度も高いビートレーディングです。

2012年のスタートからこれまでに1万5,000社以上の企業を救ってきた実績があり、法人だけでなく個人事業主も利用できることを明記している数少ないファクタリング業者になります。

最短即日で現金化、全国対応もしており、ファクタリングを利用する企業へのアドバイスも親身に行ってくれるので、初めてのファクタリングにおすすめです。

ファクタリングはどんな時に利用するべきか

ファクタリングの利用を検討すべきポイントは3つあります。

・銀行融資を断られたとき
・売掛先の支払いサイトが長い
・信用情報に融資の記録を付けたくない

銀行融資を断られたとき

ほとんどの企業において、資金調達方法のメインは銀行融資であると思います。

ただ、銀行融資は資金繰りが楽なときほど借りやすく、資金繰りが苦しい時ほど借りにくいものです。

資金繰りが悪化し、本当に助けてほしいときに銀行から融資を断られてしまったそんなとき…。

売掛債権があるのであれば、ファクタリングを利用して資金調達を計りましょう。

売掛先の支払いサイトが長い

売掛先から売上の入金があるまでの期間が長く、キャッシュフローのサイクルが安定しないのであれば、ファクタリングを利用して、キャッシュフローのサイクルを安定させましょう。

信用情報に融資の記録を付けたくない

ファクタリングは融資ではなく、売掛債権の譲渡による資金調達のため、信用情報に傷が付きません。

例えばビジネスローンを利用して融資を受けた場合、返済するまでは信用情報にビジネスローンの借り入れ記録が残っているため、銀行融資や公的融資が受けにくくなってしまします。

ファクタリングであれば、信用情報にファクタリングによって資金調達した記録が残らないので、銀行融資や公的融資が通るまでのつなぎ融資としても優秀です。

ファクタリングの種類

ファクタリングには3つの種類があります。

それぞれの特長や仕組みについてご紹介します。

一括回収ファクタリング

最も利用されているのが一括ファクタリングで、売掛債権を買い取るサービスです。

ここまでに紹介してきたファクタリングは、この一括回収ファクタリングになります。

保証ファクタリング

小売業者と取引をしている卸業者が、取引先小売店から売掛金の回収ができないかもしれないと不安を感じている場合に利用するのが保証ファクタリングです。

毎月200万円の売掛債権が発生するとして、3ヶ月分の600万円の保証ファクタリングを依頼したとします。

ファクターはこれに対して取引先の調査をして保証可能な金額500万円を提示します。

これで万一取引先が倒産しても売掛債権の8割以上が保全できるので連鎖倒産のリスクを回避できます。

取引先は複数でも利用できるメリットがあります。

国際ファクタリング

海外企業との取引では一般的に銀行が発行する支払確約書(信用状,Letter of Credit,L/C)を利用して海外取引のリスクを回避します。

国際ファクタリングを利用すると、経費や時間がかかるL/Cがなくても取引の安全を確保できます。

これは債権の現金化というよりも、ファクタリング会社が海外企業の支払保証をするというサービスです。

ファクタリング会社はメガバンクやその関連企業で、海外にネットワークを持っているので費用はそれほど高額になりません。

1万円程度の信用調査費用と0.7%~2%の保証料が一般的です。

 

ファクタリングの手数料・費用

ファクタリングについていいことづくめのように紹介してきましたが、唯一のデメリットとなるのが、早期現金化の代わりに手数料を含めた費用が発生することです。

売掛債権の信用度や、2社間と3社間どちらの方法を利用するかによって、どれだけの費用が発生するのかが変わります。

2社間ファクタリングの手数料相場と諸費用

2社間ファクタリングはファクタリング会社のリスクが高くなるので3社間に比べると手数料の他に諸費用がかかります。

また2社間でも3社間でも買取の対象金額は売掛債権金額の70%~90%となります。

これを掛目と呼んでいますが、その掛目も2社間では70%~80%と高くなっています。

掛目によって減額となった金額はファクタリング会社が売掛金を回収した後に戻ってきます。

ただし、掛目が戻る契約内容になっているかどうかは必ず確認してください。

手数料相場 15%~20%(信用度が低い場合は30%~40%の場合もある)
着手金 ほとんどの場合無料、必要な場合も3万円程度
事務手数料 審査費用の名目で1万円程度かかる場合がある
実費 債権譲渡登記費用や公正証書作成費用など
司法書士費用45,000円
登記費用(抹消費用含む)16,000円
公正証書作成費用(金額により5,000円~4万円程度)

3社間ファクタリングの手数料相場と諸費用

3社間ファクタリングはファクターのリスクが低いため、手数料相場も2%~5%と低くなっています。

諸費用も着手金や事務手数料がない場合は、契約書の印紙代程度なのでそれほど負担はありません。

印紙代は金額によって違いますが5千万円以下で2万円、1千万円以下で1万円です。

■500万円を掛目80%、手数料5%で買い取りした場合
500万円-(500万円✕5%)ー100万円(掛目による減額)=375万円

売掛債権の期日前に受け取る金額は375万円ですが、無事債権回収できれば100万円が戻ってくるので最終的には500万円の売掛債権が475万円となります。

ファクタリングの会計処理例

ファクタリングを利用したときの会計処理は、いろいろな方法があるので会社に合わせた方法を税理士に相談するといいでしょう。

ここでは一般的な処理の例を挙げておきます。

悪質なファクタリング業者の見分け方

未だ日本ではファクタリングに関する法整備が追いついておらず、資金繰りに悩む経営者を食い物にする悪徳業者がはびこっています。

優良なファクタリング業者と悪質な業者を見分ける方法は5つ。

・手数料が30%以上
・2社間ファクタリングの手数料が初回から5%以下
・契約前に手数料がわからない
・公式のホームページを持っていない
・説明のなかった費用を請求される

 以上のどれか1つでも当てはまる業者は利用しないようにしてください。

とくに手数料についてあやふやな業者は怪しいです。

ファクタリング業者の利益は手数料にあるにもかかわらず、そこが曖昧でよくわからない業者は、例え安い手数料をチラつかせてきても絶対に利用しないようにしましょう。

おすすめの優良ファクタリング業者はビートレーディング

2012年から6年の運営実績があり、テレビコマーシャルも放映しているビートレーディングであれば、安心して利用することができます。

1社ずつに担当者がつき、資金調達意外の経営の悩みもサポートしてくれるのも魅力的なビートレーディング。

2017年には親会社である株式会社BISSホールディングスと合併して資本金を増資。今後ますます多くの経営者を助けていくであろうファクタリング業界代表する会社です。

まとめ

ファクタリングは日本ではまだ発展途上ですが、海外では15世紀から存在している実は歴史の長い資金調達の方法です。

仕組みと活用方法がわかれば、あとは実践。

資金繰りに悩んだ時は、銀行融資やビジネスローンと合わせて、ファクタリングも活用し、順風満帆な経営を目指していきましょう。

 

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