2021/04/13

2020年9月に誕生した福岡銀行のフィンディは、これまでの資金調達の常識を覆す新しいタイプの資金調達方法です。

フィンディの魅力は、過去の入出金のデータからAIが審査を行う独自のシステム。

法人や個人事業主が銀行から事業資金を調達するためには、事業計画を作成したのち、銀行に来店してプレゼンする必要がありました。

いっぽうフィンディを使った資金調達なら、すべての手続きがWEB上で完結します。

つまりフィンディは、法人・個人事業主が抱えていた、資料作成や来店にかかる負担を解消した資金調達なのです。

この記事では、フィンディの魅力を解説するとともに、実際に借入するための方法を詳しく紹介していきます。

まずはフィンディならでは魅力を見ていきましょう。

フィンディならではの3つの魅力

フィンディの魅力は以下の3つです。

  1. 申込から融資まですべてWEB完結
  2. AIによる審査で最短即日融資
  3. 福岡銀行の口座をお持ちでなくてもお申込み可能

一つひとつ解説していきます

フィンディなら申込から融資まですべてWEB完結

フィンディ最大の魅力はなんといっても、申込から実際に事業資金を借入するまでの手続きがすべてWEB上で完結すること。

先にも紹介したように、従来銀行から事業資金を借入するためには、借入のための事業計画を準備し、銀行に来店してプレゼンする必要がありました。

ところがフィンディは、資料作成や来店、プレゼンなどの手間をすべてWEB上で簡単な情報入力をするだけでOKにしたのです。

申込に必要な書類は、原則決算書のみ。

提出方法はWEB上にアップロードするだけなので、スマホ1台あれば申込から融資の実行まで完了する仕組みになっています。

AIによる審査で最短即日融資

フィンディは、WEB完結によって手続きをスピーディーにしているだけでなく、審査自体も従来の資金調達よりスピーディーです。

その理由は、福岡銀行で構築したAI技術を活用した審査モデルにより、与信判断に要する時間を大幅に削減しているから。

フィンディは最先端の技術を導入することで、消費者金融のビジネスローンにも劣らない最短即日融資を可能にしているのです。

福岡銀行の口座をお持ちでなくてもお申込み可能

フィンディは福岡銀行が提供する金融商品でありながら、福岡銀行の口座をもっていなくても利用できます。

なんと現在利用している外部サービスと連携するだけで、フィンディの借入審査を行うことができるのです。

3つの魅力を知ると、ますますフィンディについて知りたくなってきたのではないでしょうか。

ではここから、実際にフィンディで資金調達する流れを見ていきましょう。

フィンディの申込方法

フィンディはすべての手続きはWEB上で完結する資金調達方法です。

そのため申込は、当然WEBから行います。

フィンディの申込条件

フィンディの申込条件は以下の通り。

  • 日本国内で事業を営む法人及び個人事業主の方

上記の条件を満たしていれば、フィンディに申し込むことができます。

以前まではエリア限定だった

なおフィンディは2020年9月に誕生してから2021年2月8日まで、一部のエリアの事業主しか申し込むことができませんでした。

以前の申込条件はこちらです。

  • 九州(沖縄を除く)と東京都、愛知県、大阪府、広島県、山口県で事業を営む法人および個人事業主のうち、福岡銀行の口座を持っている人

エリアも絞られているだけでなく、福岡銀行の口座を持っている人しか利用できなかったのです。

ただし現在は、利用可能エリアを全国に拡大

福岡銀行の口座を持っていない法人・個人事業主でも、フィンディの申込から融資まで可能になったのです。

福岡銀行口座の有無で申込手順が異なる

フィンディを利用するためには、まずふくおかフィナンシャルグループのID(FFG ID)を登録(無料)する必要があります。

またフィンディの申込手順は、福岡銀行口座を持っているかどうかによって異なるため、以下の手順を確認しておいてください。

福岡銀行口座がある場合

福岡銀行口座がある場合の申込手順は以下の画像の通りです。

福岡銀行口座がある場合は、事前審査を受けて借入可能額を確認してから申し込めます。

福岡銀行口座がない場合

福岡銀行口座を持っていない場合、借入可能額がわかる事前審査を受けることができません

連携を行っているサービスにてデータ連携を行ってください。

申込に必要な書類は決算書のみ

フィンディに申し込むときに必要な書類は、決算書(個人事業主の場合は確定申告書)のみです。

銀行から事業資金を借りるとなると、たくさんの書類を用意しなければならないと思っていたかもしれませんが、フィンディならその必要はありません。

法人、個人事業主がそれぞれ用意すべき書類は以下の通りです。

属性 必要書類
法人
  1. 決算報告書
    • 貸借対照表
    • 損益計算書
    • 販売費及び一般管理費内訳書 ※損益計算書に内包される場合は不要
    • 製造原価報告書 ※製造原価科目を使用している場合のみ必要
    • 株式資本等変動計算書
    • 個別注記表
  2. 勘定科目明細
  3. 法人税申告書
個人事業主
  1. 確定申告書第一表
  2. 確定申告書第二表
  3. 収支内訳書(白色申告の場合)
  4. 青色申告決算書(青色申告の場合)
  5. 貸借対照表(青色申告の場合)

企業間もない場合や福岡銀行口座がない場合は事業実態確認資料を提出

「起業から間もないので、決算書が用意できない・・・」そんな方もご安心ください。

起業間もない場合は、事業実態確認資料を提出することで申込可能です。

事業実態確認資料
事業に必要な許認可証等をお持ちの方 許認可証
上記外の方

事業に関連する契約書・請求書・発注書など※それぞれ名義が確認できるもの

なお福岡銀行の口座をお持ちでない方も、事業実態確認書類の提出が必要です。

さて、フィンディの申込方法がわかった次は、審査について見ていきましょう。

フィンディの審査基準とは

独自のAIシステムで事業主の審査を行うフィンディ。

残念ながら、その審査基準は明らかにされていません

とはいえフィンディは、以下のコンセプトを掲げて創設された資金調達方法なので、特段審査基準が厳しすぎるということはないでしょう。

【フィンディのコンセプト】
従来の中小企業や個人事業主の方の資金調達に関する課題(手続きにかかる時間や資料準備、来店の負担等)をデジタルの力で解決し、お客さまの資金調達環境の改善と多様化に寄与する

上記のようにフィンディは、中小企業や個人事業主の資金調達環境を改善していくために創設されました。

資本力のある大企業と比較して、中小企業や個人事業主は、スピーディーな資金調達ができなければチャンスを逃してしまうことが多々あります。

そんな事態を少しでも減らそうというのが、フィンディのコンセプトなのです。

フィンディの審査は入出金の記録から行われる

フィンディは福岡銀行の口座もしくは、提携しているサービスの入出金データから申込者を審査しています。

入出金の状況から、別段異常が見当たらなければ、フィンディで資金調達できる可能性が高くなるでしょう。

他から借りている事業資金の支払いを滞らせていたり、不渡りを出していたりといった看過できない状況でない限りは、希望をもってフィンディに申し込んでみてください。

続いてはフィンディの借入方法を紹介します。

フィンディの借入方法は口座振込

フィンディの借入方法は、指定した口座への口座振込です。

なお福岡銀行口座を持っている場合は、福岡銀行口座に振り込まれることになります。

営業時間内に契約できれば即日融資も可能

フィンディとの契約が銀行の営業時間内であれば、その日のうちに指定口座に振り込みしてもらうことも可能です。

銀行から事業資金を借りるとなると、申し込んでから数日待たされるというイメージですよね。

フィンディは、その固定概念すら変えてしまう革新的な資金調達方法と言えるのではないでしょうか。

ビジネスローン(法人カードローン)のように繰り返し借入はできない

フィンディから事業資金を借りる場合、借入希望額が一括で指定口座に振り込まれます。

そのため、ビジネスローン(法人カードローン)のように、必要に応じて限度額まで繰り返し利用はできません

「スポット的な利用を考えていた!」という方にとっては、アイフルビジネスファイナンスのようなビジネスローンのほうが適しているかもしれませんので、以下の記事を参考にしてください。

つづいては、フィンディの返済方法を解説します。

フィンディの返済は口座振替か口座振込

フィンディの返済方法は、福岡銀行口座をもっているかどうかで2パターンです。

福岡銀行口座の有無 返済方法 返済日※返済日が土日祝の場合は翌営業日
福岡銀行口座を持っている 福岡銀行口座から自動で引き落とし 自由に設定可能
福岡銀行口座を持っていない 指定した返済用口座へお振込み、その後自動で引き落とし 毎月5日

福岡銀行口座を持っている場合は、口座から返済額が自動で引き落とされます。

そのため、わざわざ返済日のたびに他行に返済額を入金する必要がありません。

いっぽう、福岡銀行の口座を持っていない場合は、指定した返済用口座に返済額を入金する必要があります(返済日当日の午後12時まで)。

なお、指定口座に入金するときの振込手数料は事業主負担になるため、福岡銀行の口座から自動引き落としで返済するほうがお得に返済できそうですね。

フィンディは福岡銀行口座がなくても申し込み可能ですが、どうせ利用するなら、あわせて福岡銀行口座を開設してみてはいかがでしょうか。

返済方式は元金均等毎月返済

フィンディの返済方式は元金均等毎月返済となっています。

元金均等とは、元金の返済額が毎月一定で、そこに利息が上乗せされる仕組みです。

元金均等返済と対になる返済方式が元利均等返済で、一般的なビジネスローンはこの元利均等返済であることがほとんど。

両者のメリット・デメリットを比較してみました。

  メリット デメリット
元金均等返済
  • 返済が進むごとに毎月の返済額が減少する
  • 元利均等と比較して総返済額が少なくなる
  • 返済初期は毎月の返済額が大きい
元利均等返済
  • 毎月の返済額が完済まで一定
  • 返済計画が立てやすい
  • 元金均等と比較して総返済額が多くなる

元金均等の場合、毎月の返済額が変動するため、元利均等返済以上に、しっかりとした返済計画を立てておく必要があります

特に返済序盤の返済額が大きくなるため、その点も考慮した借入額を希望するようにしましょう。

フィンディは繰り上げ返済できない

現金に余裕があるときは、早期完済を目指していつもより多めに返済したくなるものですよね。

しかしフィンディは、一括返済以外の繰り上げ返済をすることができません

そのため基本的には、最初に立てた返済計画のまま完済まで進んでいくことになります。

「前回の返済で多めに振り込んだから、今回は利息が減っているし、これくらいで大丈夫だろう」などと、あいまいな金額を返済することのないように気を付けてください。

返済期間は最長36ヶ月

フィンディで借りたお金は、最長でも36ヶ月で返済する必要があります。

短期間で返済する必要があるため、毎月無理のない返済をするためにはいくらまで借入可能なのかを計算しておいてください。

 

では最後に、返済にかかわる金利についてお伝えします。

フィンディの金利は年2.0%~14.0%

フィンディの金利は年2.0%~14.0%と、ビジネスローンと比較して低めの設定です。

そのほかのビジネスローンと比較した結果が以下の通り。

商品名 金利(実質年率)
フィンディ 年2.0%~14.0%
アイフルビジネスファイナンス 年3.10%~18.0%
オリックスVIPローンカードBUSINESS 年6.0%~17.8%
プロミス自営者カードローン 年6.3%~17.8%
ジャパンネット銀行ビジネスローン 年2.8%~13.8%

ご覧いただくとわかるとおり、消費者金融が提供するビジネスローンと比較してその差は歴然。

消費者金融のビジネスローンは、金利が高くなってしまう分、最短即日でも借入できるスピーディーな融資ができることが魅力の資金調達方法です。

そんなビジネスローンと比較して、金利が低めかつ最短即日融資も可能なフィンディは、これまでの常識にとらわれない資金調達方法だと言えそうですね。

利息は返済額に上乗せされる

先に説明したとおり、フィンディは元金均等返済のため、元金の返済額に利息が上乗せされることになります。

毎月の利息の計算は以下の通り。

毎月の利息=借入残高×金利÷365日×借入日数

例として、100万円を金利14.0%借入し、10ヶ月で返済する場合の金利をシミュレーションしてみました。

返済回数 元金の返済額 利息(30日で計算) 返済額 借入残高
1回目 100,000円 11,507円 111,507円 900,000円
2回目 100,000円 10,356円 110,356円 800,000円
3回目 100,000円 9,205円 109,205円 700,000円
4回目 100,000円 8,055円 108,055円 600,000円
5回目 100,000円 6,904円 106,904円 500,000円
6回目 100,000円 5,753円 105,753円 400,000円
7回目 100,000円 4,603円 104,603円 300,000円
8回目 100,000円 3,452円 103,452円 200,000円
9回目 100,000円 2,301円 102,301円 100,000円
10回目 100,000円 1,151円 101,151円 0円

上記はあくまでも概算のシミュレーションです。

金利によって総返済額が変わるので、できるだけ金利を抑えて資金調達をしたいところ。

フィンディは金利を抑えたいという条件をクリアしている資金調達方法と思っていいのではないでしょうか。

まとめ

福岡銀行のフィンディは、これまでの資金調達の常識を覆す新しいタイプの資金調達方法です。

現在は福岡銀行の口座を持っていなくても、法人・個人事業主なら申込から融資まで可能になりました。

フィンディのコンセプトは、「従来の中小企業や個人事業主の方の資金調達に関する課題(手続きにかかる時間や資料準備、来店の負担等)をデジタルの力で解決し、お客さまの資金調達環境の改善と多様化に寄与すること」

この記事を参考に、フィンディを活用していただければ嬉しいです。

フィンディの基本情報

カード名 フィンディ
利用条件 日本国内で事業を営む法人及び個人事業主の方
必要書類 【法人】
■決算報告書(貸借対照表、損益計算書、販売費及び一般管理費内訳書 ※損益計算書に内包される場合は不要、製造原価報告書 ※製造原価科目を使用している場合のみ必要、株式資本等変動計算書、個別注記表)
■勘定科目明細
■法人税申告書
【個人事業主】
■確定申告書第一表
■確定申告書第二表
■収支内訳書(白色申告の場合)
■青色申告決算書(青色申告の場合)
■貸借対照表(青色申告の場合)
審査時間 最短即日
限度額 100万円~1000万円(10万円単位)
実質年率 2.0%~14.0%
遅延損害金 年14.0%
担保・保証人 不要
手数料 不要
借入方法 口座振込
返済方法 口座引き落とし※福岡銀行口座がある場合、口座振込※福岡銀行口座がない場合
返済方式 元金均等毎月返済
発行元 株式会社福岡銀行