カードローンとビジネスローンの違いとは

更新日:2017/10/10
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中小企業経営者や個人事業主が、事業資金調達方法として利用するのは銀行融資が多いでしょう。

しかし、銀行融資では緊急の資金調達が必要なとき間に合わないことがあります。

そんなときはノンバンク系ビジネスローンが役立つことがあります。

ノンバンクのビジネスローンにはカードローン形式の融資商品もあるので、一般的な個人向けカードローンとあまり区別がつかない人も多いかもしれません。

そこで今回はビジネスローンとカードローンの違いをわかりやすく解説しましょう。

ビジネスローンとは

まずはビジネスローンとは何か、という点を公的融資や銀行融資と比較しながら解説しましょう。

ビジネスローンとノンバンク

銀行イメージ

「ビジネスローン」という言葉は、融資商品名に使われている言葉で、特に決まった定義はありません。

使いみちが運転資金や設備資金といった事業性資金であるという点では、銀行などの金融機関が提供する融資商品と同じです。

しかし一般的にビジネスローンといえば、ノンバンクの金融会社が事業者向けに提供している金融商品のことをいいます。

ノンバンクと銀行の違いは規制している法律の違いとなります。

銀行法で規制されている銀行とは別に、貸金業法によって規制されているのがノンバンク(貸金業者)ということになります。

銀行や日本政策金融公庫等の公的機関以外で貸付ができるのは、貸金業者として登録をしている貸金業者だけなのです。

貸金業者には次の金融会社があります。

・消費者金融会社
・信販会社(クレジット会社)
・クレジットカード会社
・リース会社
・その他

基本的に貸金業者としての登録条件を満たしていれば、個人でも貸金業者となることができます。

その中でも事業規模が大きい上記1~4までの会社を一般的にノンバンクと呼んでいます。

ここではそのノンバンクが提供する事業者向け融資を「ビジネスローン」と定義します。

ビジネスローンと銀行融資の違い

銀行融資とビジネスローンの大きな違いは融資額にあります。

銀行融資に比べてビジネスローンで取り扱っている融資金額は、300万円~1,000万円までの範囲で比較的少額のローンとなります。

ビジネスローンからみた銀行融資との違いは次のとおりです。

・銀行融資よりも審査スピード・融資スピードが速い
・原則無担保で連帯保証人不要(法人の場合は代表者が連帯保証人)
・法人事業者だけでなく個人事業者も融資対象となる
・銀行プロパー融資と比べて審査基準が低い
・銀行融資と比べて金利が高い

特に大きな違いがあるのは金利で、実質年率で10%以上の差になることもあります。

上記の違いを考えるとビジネスローンは、高額な開業資金や設備資金には不向きです。

審査スピードは取扱金額を考えると、短期のつなぎ資金などに利用するのが適当です。

ビジネスローンは高金利というデメリットはありますが、返済期間を短期にすることで、利息負担を軽くすることができます。

カードローン方式のビジネスローン

ビジネスローンには証書貸付方式とカードローン方式があります。

証書貸付は借入するたびに契約書を作成する単発の融資商品です。

カードローン方式はカードを発行して、利用枠の範囲内で繰り返し追加融資を受けることができます。

申込時に審査を受けて通過すれば、発行されたカードを利用してATMでいつでもお金を引き出せるメリットがあります。

利用者にとっても便利で、ノンバンクとしても融資残高を維持しやすいので、現在カードローン方式はビジネスローンのメインとなっています。

ビジネスカードローンでは金利とカード利用枠が連動しています。

これは貸付金額によって貸金業法で貸付利息の上限が定められているためです。

100万円以上の利用枠では年利15%以下、100万円未満では年利18%以下で設定されていて、これを超えた貸付は出資法違反となります。

そのためビジネスカードローンでは、なるべく大きな利用枠を確保することで、適用金利も下げることができます。

法規制以外にも金利を下げる要素があり、それは利用実績を積み重ねて信用力を高めるということです。

ノンバンクではなるべく高額の利用をしてもらわないと利益に結びつかないので、利用実績が良好であれば増枠が可能になります。

増枠は金利の引き下げに結びつくので、信用力も重要な金利決定の要素となります。

ビジネスカードローンと個人向けカードローンの違い

ビジネスローンの中でもビジネスカードローンは個人向けカードローンとほとんど見分けがつきません。

しかし、見た目は同じでも大きな違いがいくつかあります。

資金使途の違い

最も大きな違いとして、ビジネスカードローンは事業融資なので、資金使途が事業性資金に限られるという点です。

個人向けカードローンは資金使途が自由のフリーローン扱いですが、「事業資金を除く」という但し書きが必ず明示されています。

ビジネスカードローンは個人向けカードローンと比べてリスクが高いため金利も高くなっています。

そのためビジネス目的で個人向けカードローンを利用されてしまうと、カードローン発行会社の貸倒れリスクも高くなります。

個人向けカードローンの資金使途から事業性資金を除いているのにはそうした理由があります。

しかし、ビジネスカードローンの中には事業資金以外に生活資金にも利用できるカードローンがあります。

これは個人向けのカードローンよりもビジネスカードローンのほうが高金利なので、発行会社にとっては利益が大きいからです。

どちらも利用したい場合、個人向けカードローンとビジネスカードローンを使い分けるほうが金利面でお得です。

審査基準の違い

同じカードローンでも個人向けとビジネス向けでは審査基準が違います。

どちらも「スコアリングシステム」によって、点数化した審査項目の総合点数によってカードの発行を決定しています。

申込者が個人事業主の場合、個人向けカードローンと審査方法の違いはあまりありません。

申込者が法人の場合は、法人としての過去の利用状況や、金融事故などの調査が行なわれる点に違いがあります。

ビジネスカードローンは、融資金額が多くなる傾向がある点と、未払いになった場合にビジネス関連の見えない負債がある可能性が高いので審査基準が厳しくなります。

特に赤字が連続してる場合や、業歴が極端に短い場合は審査の通過が難しくなります。

銀行融資と比較すると審査基準は低いとはいえ、個人向けカードローンと比べると審査基準は高くなります。

引き落とし口座の違い

ビジネスローンは基本的に引き落とし口座が法人口座などのビジネス用口座となります。

個人用カードローンはもちろん個人口座を引き落とし口座にしますが、個人事業主の場合はどうなるでしょうか?

個人事業主でもビジネス口座を持っている場合は、ビジネスローンの口座として登録できますが、もしビジネス用口座がなくても個人用口座で登録可能です。

しかし個人事業主でもビジネス用口座はひとつ開設しておくといいでしょう。

個人消費と事業経費は口座を分けておくことで、振り分けも簡単になります。

おすすめのカードローン

最後におすすめのビジネスカードローンと個人向けカードローンを1枚ずつご紹介しましょう。

レイクカードローン・新生銀行

新生銀行カードローン レイク

レイクはかつて消費者金融業者の商号でしたが、現在は新生銀行のブランドとなっています。

つまりカードローンは銀行系ではなく完全に銀行カードローンなので、低金利で安心して利用することができます。

カードローンは個人向けですが、個人事業主であっても個人用として利用するのであれば、申込みが可能です。

特にメリットがあるのは無利息期間が2種類から選択できる点で、使い方によって選びましょう。

CREST for Biz(クレスト フォービズ)・オリコ

クレストフォービズ

オリコは歴史のある信販会社で、事業者向け融資も古くから取り扱っています。

クレスト フォービズは個人事業主専用となりますが、法人経営者は法人でも利用できる証書型ローンを利用しましょう。

最大のカード利用枠は300万円でそれほど大きくありませんが、個人事業の短期つなぎ資金には充分利用できます。

まとめ

ビジネスローンもカードローンも不動産担保や連帯保証人も不要で利用できる手軽な融資です。

しかし、その使いみちや審査基準等違いがあることもお分かりいただけたでしょうか。

特に個人事業主向けの使い方としては事業用資金としてビジネスローン、個人消費用には個人向けカードローンを利用するのはメリットがあります。

まだビジネスローンを活用していない事業者は、そのメリットやデメリットをよく理解した上で事業資金調達法のひとつにしましょう。

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