2019/08/19

中小企業経営者や個人事業主にとって資金調達手段としての融資利用は欠かすことができません。

しかし、同じ事業融資でも銀行融資とノンバンク系ビジネスローンでは、金利から審査まで大きな違いがあります。

銀行融資とビジネスローンはどのように使い分けたら良いのでしょうか?

今回は銀行融資とビジネスローンの違いをご紹介することで、その使い分け方も解説します。

銀行融資とビジネスローンの違い

まずはどんな点で銀行融資とノンバンクのビジネスローンに違いがあるのかを個別に解説しましょう。

ちなみにノンバンクには消費者金融会社、信販会社、クレジットカード会社、リース会社などが含まれます。

金利の違い

金利を比較してみると明らかに銀行融資のほうが低金利です。

融資をする資金は銀行の場合預金者から預かったお金が中心となります。

預金にかかるコストは利息です。

しかし預金利息は金融情勢によって違いはありますが、それほど大きなコストにはなりません。

融資利率のほうが必ず高くなるように設定されているので、預金利息と融資利息の差額が銀行の利益となります。

一方でノンバンクの融資資金は銀行からの借入がメインとなります。

そのため銀行からの借入利息も含めて融資金利を決定するので、銀行融資よりも金利が高いのは当然ということになります。

さらに、詳しくは後述しますが銀行融資と比べて審査基準も低いため、貸倒れとなるリスクも高くなります。

貸倒れは最終的に融資金額が全額回収できなくなることです。

貸倒れリスクも金利に反映しているので、ビジネスローンは銀行融資と比べてかなり高金利となるのです。

固定金利と変動金利

金融機関が取り扱う融資の金利には2種類あります。

固定金利と変動金利がその2つです。

銀行ではどちらの金利も取り扱っていますが、ビジネスローンはほとんどが固定金利での取扱になります。

固定金利は名称の通り融資が完済するまで利率が変わることはありません。

変動金利は金融情勢によって変動し、年2回金利の見直しが行なわれるのが一般的です。

固定金利は変動金利よりも高く設定されているので、銀行融資を利用する場合はどちらの金利なのかは必ず確認しておきましょう。

変動金利は固定金利よりも低金利ですが、長期返済の場合は特に金利変動の可能性が高くなるので充分に注意しましょう。

ちなみに金利が上がっても下がっても返済金額は変わらず、返済期間が延長または短縮されます。

一般的には金利が上昇傾向にあるときは固定金利、反対に下降傾向にあるときは変動金利を選択します。

融資金額の違い

銀行融資では比較的高額の融資を取り扱います。

これに対してビジネスローンは比較的少額の融資金額になるのが特長です。

銀行は低金利のため高額の融資を実行しても利用者の金利負担が軽減されます。

さらに低金利であるため銀行側としてはなるべく高額利用してもらうと利益が大きくなるという側面もあります。

一方でビジネスローンは一般的に300万円~500万円を融資限度額とするケースが多く少額利用を前提とした融資商品となります。

貸倒れリスクが高いため、あまり高額な融資ができないというノンバンク側の事情も大きく影響しています。

銀行融資とビジネスローンのどちらを利用するかは、必要とする運転資金の金額によって決めることもできます。

担保と連帯保証人にも違いがある

銀行のスタンスとして担保提供と連帯保証人は絶対的に必要なものではありません。

担保提供を前提とした融資、例えば住宅ローンや不動産担保ローンなどを除けば担保提供は必ずしも必要としない場合があります。

最近では銀行でも中小企業向け融資に力を入れているので、無担保・無保証人の融資商品も普及しています。

担保提供や連帯保証人を付けることは、融資審査を通過しやすくしたり、金利を引き下げたりする材料という意味が大きいのです。

特に銀行融資は貸倒れを発生させないというのは大きな前提条件となるので、少しでもリスクがあると判断すれば担保提供や第三者保証人を貸付条件とするのです。

ただし、法人で申込む場合は銀行でもノンバンクでも、代表者が連帯保証人となることが原則です。

ビジネスローンの場合は融資金額も限定され、貸倒れリスクも含んだ金利となっているので、担保や連帯保証人は基本的には不要というスタンスです。

無担保無保証のイメージ

担保提供できるのであれば最初から不動産担保ローンを利用すれば金利も低くなります。

ビジネスローンで連帯保証人が必要な場合は、返済能力や信用力が弱いということなので、むしろ却下や融資金額の減額で対応するでしょう。

審査方法・スピードの違い

銀行融資とビジネスローンの審査の違いは提出書類によくあらわれています。

本人確認書類として会社の登記簿謄本や住民票、運転免許証などは共通していますが、収入を証明する書類に違いがあります。

銀行融資の必要書類

・決算書(損益計算書、貸借対照表などを含む:法人の場合)
・確定申告書(個人事業者の場合)
・事業計画書
・資金繰り表
・納税証明書

ビジネスローン必要書類

・決算書または確定申告書
・事業実態を証明する書類
・ノンバンク独自の計画書など

銀行融資の場合は過去の実績以外にも、事業資金の必要性や法人の将来性も含めて審査をするので提出書類も多く、追加で書類を求められることもあります。

ノンバンクでは審査項目を点数化して一定以上の合計点数の場合に、審査を通過するスコアリング方式で審査するのが一般的です。

そのため提出書類も少なく、審査にかかるスピードも銀行融資に比べて速くなります。

銀行融資とビジネスローンの使い分け

銀行融資もノンバンクのビジネスローンにもメリットとデメリットがあります。

どちらを利用するにしてもその特長を生かした使い方をする必要があります。

銀行融資とビジネスローンの利用に向いている資金使途をご紹介しましょう。

銀行融資は高額・長期返済の利用向き

銀行イメージビジネスローンに比べて低金利の銀行融資は設備資金や高額な運転資金の調達に向いています。

また銀行融資は担保提供が可能であれば担保を差し入れることによって金利を引き下げる交渉も可能です。

担保は不動産だけでなく、有価証券や預金、売掛債権なども取り扱っているので、融資担当者に相談して担保を有効に活用しましょう。

低金利のメリットとしては高額融資を長期で返済が可能な点です。

金利が高ければ高額で長期の利用ほど金利負担が大きくなるので、低金利の銀行融資を利用して金利負担を軽減しましょう。

ビジネスローンは短期融資向け

ビジネスローン会社イメージ一方でビジネスローンのメリットであるスピード融資を生かすには、短期で少額のつなぎ資金などに利用するといいでしょう。

カードローンのデメリットである高金利も短期・少額の利用であればそれほど負担にはなりません。

例えば同じ10%の年利でも1,000万円の借入では金利負担は年100万円ですが、100万円の借入では10万円ですみます。

借入金額が少なく、返済期間が短いほど金利負担も少なくなるので、高金利のビジネスローンでも金利負担を気にしないで利用可能です。

またビジネスローンの審査は速いので、タイミングを逃すことなく必要な運転資金に利用することができます。

個人事業主におすすめのビジネスローン

個人事業主におすすめのビジネスローンをご紹介しましょう。

プロミス自営者カードローン」は生活資金にも利用できるカードローン方式のビジネスローンです。

融資限度額は300万円とそれほど大きくありませんが、年利6.3%~17.8%は消費者金融系のビジネスローンとしては良心的な金利です。

自営者カードローン最大のメリットは即日融資も可能な点です。

緊急なつなぎ資金が必要な場合でも、余裕を持って対応することができます。

自営者カードローンは事業用資金だけでなく生活資金にも利用できるので、個人事業主には便利なカードローンです。

普段は生活資金として利用して実績を積み重ねていれば、最大300万円まで増枠ができ金利も下げることが可能です。

緊急時にすぐ対応できるように早めに作っておくと便利です。

まとめ

今回ご紹介した銀行融資とビジネスローン以外にもさまざまな融資があります。

日本政策金融公庫や地方自治体の制度融資なども低金利で開業資金や設備資金向きです。

また、資金調達方法は融資だけでなくファクタリングや手形割引などもあります。

会社経営者としてはそれぞれの資金調達方法の特長、メリット・デメリットをよく理解して適切に利用することが必要です。

銀行融資とビジネスローンは特に使いやすい資金調達方法なので、メリット・デメリットや効果的な使い方は充分に理解しておきましょう。

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